小館遺跡の北側1kmの処に、鬱蒼と茂る森に覆われた蓬田八幡宮があります。
ここが大館ともいわれる蓬田城址。
南北朝時代の豪族の居館だったと伝えられていますが、いつごろ誰が築城したかは不明。
天正13年(1585)、油川城の落城を知った城主蓬田越前が南部に逃走したあと、津軽為信の支配下となっています。
落城してから蓬田城は静かに眠るだけでしたが、その沈黙を破るかのように昭和50年に金沢大学と早稲田大学を中心とする発掘調査が行われました。
出土遺物は縄文時代の土器や石器、土師器、恵寿器、擦文土器、中国産の白磁と青磁。鉄製品として、鋤、短刀、鉈が発見されています。
大きく深い堀は浪岡城にも匹敵する規模といわれ、空白といわれる中世津軽の歴史を物語るロマン漂う蓬田城です。
住所 | 蓬田村 |
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問い合わせ | 0174-31-3111(村教育委員会) |